答えは、決まっていた。
送信ボタンを押す勇気がなかなかでなかった。

大きく息を吸う。

ばいばい、って思って。

送った。

<昨日の電話のあと、このまま続けていくのはやっぱ
つらいと思った。だから、もう会えないよ。
今までありがとう。突然でごめんね。
ずっと応援しているからね。>


今から、会社のコ達と、飲み会。
場所は、電波の入らない、地下のお店。

ほっとした。

彼が追いかけてこなくて、これになんの返事もしなくても、
しばらくは知らずに済むから。
たとえ追いかけてきても、知らないふりができるから。

ずるい。
ずるい。

だけど、トイレに行くつもりでなぜだろう?あたしは
お店の外で、メールのチェックをしていた。

たくさん、あったよ、メール。
知りたくないことも、たくさんあったよ。

こんなメールがくるとは思いもよらなかったみたいで。
一通のメールで人間関係を切るなんてできないって。

そして。。。。

驚いた。
自分がナンパしてて、それをネットの日記に書いてて、
それをあたしが見ていることを知っていた。


でも、それでもナンパを続けたことにショックを受けたんだ。

<今派遣の友達のお別れ会やってる。
地下だから今メールよんだよ。あたしが日記のこと
知ってるの知ってたんだ?あたしがそれでつらかったのも
ずっと知ってたんじゃん。それなのに。。
あたしはナンパしても股かけても黙ってきたけど、
ほんとにつらかったんだよ。でも、もういいけど。
それでもいざ、なにかあったら守ってくれるって
信じてたし。そーゆーの重いでしょ?
だから自由に生きればいいと思う。>

メールを送ってあたしはまた、逃げるように
地下に降りていった。

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