電話。

2001年4月19日
彼からもう、連絡ないかもと思いながら、
気に入った着信音が手に入ったから、彼専用の着信音を
新しくしてみた。

去年から何度かお別れしたじゃない?
でも、結局一週間以内に、連絡があったんだよね。

だから、今回一週間以内に連絡なかったら、
完璧に終わりってことで忘れようと思った。

彼のあたしに対するさみしいとかの限界は、
一週間くらいなんだな、って思ってたから。

もちろん、あたしは普段どおりに生活していた。
ちゃんと、笑っていたよ。

でもなぜか、携帯はいつだって見てしまうんだ。
着信。
メール。

なぜか。

今夜もいつもどおりくたくたで帰ってきて、
PCしていた。

そしたら、鳴ったんだ。
鳴らないかもと思っていた着信が。

迷った。

でも、とった。

内容は、あんまりおぼえてない。
なんてことのない、会話。
短い会話。

ただ、「元気?」って。
あたしは本当にすごく明るい声を出していた。

あたしが体調を崩していると知ったら彼は、
「元気になったらごはん食べに行こう」って言った。

だめだと思いながら、あたしは
「うん」って答えていた。

なぜか。

いなくたって、平気だよ。
会いたいわけじゃないよ。
あなたがいなくたって、なにも変わらないよ。

だって、あなたのこと、前みたいに好きなわけじゃない。

それなのにどうしてあたしはあのとき、
「うん」
って言っちゃったんだ?



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