ばいばい。
2001年4月14日すっかり習慣になった早起きをして、
いつも通りに、駅に向かって歩いていた。
かばんのなかから、携帯の鳴る音が、聞こえた。
彼専用の、着信音。
あたしはそれを、かばんの奥に押し込んで、
そのまま歩いた。
音が聞こえなくなった。
少し、ほっとした。
だけど、会社に行っても、
休憩のたびに、携帯をチェックしてしまう。
メールも、着信も残っていないと、
少しがっかりする。
やっぱり、その程度なんだって思ってしまう。
あたしも、勝手なのかな。
電車に揺られて、帰っていた。
携帯がなっている。でも、すぐに切れた。
昨日からそうだけれど、
痛い思いすればいいって思いながらあたし、
ちっとも腹がたってなかった。
あたしを置いていったこと、
痛くなかった。
あたしのなかで、許していると思った。
でも、話したくなかったんだ。
電車をおりて、歩いていると、また携帯が鳴った。
もう、逃げるのやめよう、そう思って、
電話をとった。
「もしもし?」
「・・・もしもし」
「どうしたの?」
「・・・・」
彼、なんにもしゃべらない。
「あたし、別に怒ってないから」
「どうしたの?」
そう話し掛けても、ずっと何もいわない。
繋がっているのかさえもわからない。
ただ、「もしもし?」
っていうと、「もしもし」って言う。
段々、いらいらしてきた。
そしたら、少しずつ、話し始めた。
「ごめんね?」って。
「ごめんねー、警察に、名前と住所言っちゃったよ。」
「そのはなしはもう、いいよ・・・」
「うん。でもさ、あたしの会社に電話するかも、って
言うんだもん。そしたらあたし、せっかく
入ったのに、クビだよ?」
「うん。」
沈黙。
「だからさ、別に、怒ってないよ?むかついてないし。」
「・・・・」
「逃げたことよりも、そのあとの電話だよ。
『オレには関係ないから』ってさあー、
関係ないわけないじゃん!!」
「うん。」
「なんで、なんにも話さないの?」
「電話、でると思ってなかった。ずっと、電話も
メールもくれなかったから、なんか、
落ち込んで、体調わるい。」
「は?」
そこであたしなぜか、体の心配をしてしまった。
だって、彼は、あの日に新しいお店をオープンしたから、
そんな大事なときに、
体調がたがたにしてほしくなかった。
「体、だいじにしなきゃだめじゃん」
「オレの体なんて、どうでもいいよ・・」
「なにいってんの。」
「・・・・電話、出てくれなかったから、メール
書いたんだ。この電話に出てくれなかったら、
送ろうとおもって。」
「書いたの?」
「送る?」
「え?いいよ、別に・・」
「ううん。・・ありがと。」
きれた。
そしたらすぐに、メールがきた。
電話でないのか?って最初に書いてあった。
自分が全て悪かったこと、今、後悔しまくって、
身も心もぼろぼろってこと、
そして最後に、
<もう別れるつもりなら、このままメールに
返事をださないでください。>
って書いてあった。
あたしは、体調悪いってのも心配だったし、
もうべつにあの日のことはなんてことなかった
から、考えてみようと思って、
返事を出さずに、顔あらったり、色々していた。
しばらくして、携帯みたら、
彼から着信があった。
もう返事を出さないで下さい、って言いながら、
あたしから返事がなかったから、また
電話してきてる。
弱いなあ、って思った。
それでも、メールを返した。
これで、別れないって意思表示になっても
いいやって思った。
いつも通りに、駅に向かって歩いていた。
かばんのなかから、携帯の鳴る音が、聞こえた。
彼専用の、着信音。
あたしはそれを、かばんの奥に押し込んで、
そのまま歩いた。
音が聞こえなくなった。
少し、ほっとした。
だけど、会社に行っても、
休憩のたびに、携帯をチェックしてしまう。
メールも、着信も残っていないと、
少しがっかりする。
やっぱり、その程度なんだって思ってしまう。
あたしも、勝手なのかな。
電車に揺られて、帰っていた。
携帯がなっている。でも、すぐに切れた。
昨日からそうだけれど、
痛い思いすればいいって思いながらあたし、
ちっとも腹がたってなかった。
あたしを置いていったこと、
痛くなかった。
あたしのなかで、許していると思った。
でも、話したくなかったんだ。
電車をおりて、歩いていると、また携帯が鳴った。
もう、逃げるのやめよう、そう思って、
電話をとった。
「もしもし?」
「・・・もしもし」
「どうしたの?」
「・・・・」
彼、なんにもしゃべらない。
「あたし、別に怒ってないから」
「どうしたの?」
そう話し掛けても、ずっと何もいわない。
繋がっているのかさえもわからない。
ただ、「もしもし?」
っていうと、「もしもし」って言う。
段々、いらいらしてきた。
そしたら、少しずつ、話し始めた。
「ごめんね?」って。
「ごめんねー、警察に、名前と住所言っちゃったよ。」
「そのはなしはもう、いいよ・・・」
「うん。でもさ、あたしの会社に電話するかも、って
言うんだもん。そしたらあたし、せっかく
入ったのに、クビだよ?」
「うん。」
沈黙。
「だからさ、別に、怒ってないよ?むかついてないし。」
「・・・・」
「逃げたことよりも、そのあとの電話だよ。
『オレには関係ないから』ってさあー、
関係ないわけないじゃん!!」
「うん。」
「なんで、なんにも話さないの?」
「電話、でると思ってなかった。ずっと、電話も
メールもくれなかったから、なんか、
落ち込んで、体調わるい。」
「は?」
そこであたしなぜか、体の心配をしてしまった。
だって、彼は、あの日に新しいお店をオープンしたから、
そんな大事なときに、
体調がたがたにしてほしくなかった。
「体、だいじにしなきゃだめじゃん」
「オレの体なんて、どうでもいいよ・・」
「なにいってんの。」
「・・・・電話、出てくれなかったから、メール
書いたんだ。この電話に出てくれなかったら、
送ろうとおもって。」
「書いたの?」
「送る?」
「え?いいよ、別に・・」
「ううん。・・ありがと。」
きれた。
そしたらすぐに、メールがきた。
電話でないのか?って最初に書いてあった。
自分が全て悪かったこと、今、後悔しまくって、
身も心もぼろぼろってこと、
そして最後に、
<もう別れるつもりなら、このままメールに
返事をださないでください。>
って書いてあった。
あたしは、体調悪いってのも心配だったし、
もうべつにあの日のことはなんてことなかった
から、考えてみようと思って、
返事を出さずに、顔あらったり、色々していた。
しばらくして、携帯みたら、
彼から着信があった。
もう返事を出さないで下さい、って言いながら、
あたしから返事がなかったから、また
電話してきてる。
弱いなあ、って思った。
それでも、メールを返した。
これで、別れないって意思表示になっても
いいやって思った。
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